講演会 人生会議
皆さんは「人生会議」をご存知でしょうか?
病気になったり、介護が必要となった時に、どのような医療や介護を希望し、どう生きたいかについて予め考え、家族などの身近な人や医療・介護従事者とよく話し合ったうえで共有する取り組みである「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」。このACPの愛称として、2018年から用いられているのが「人生会議」です。
急な病気や事故などに直面すると、自分自身で治療方法や介護内容について意思決定することが困難となり、周囲の人が難しい決断を迫られることが少なくありません。人生会議は、そのような場合に、本人のみならず家族などの身近な人にとっても「未来への準備」となります。
そんな人生会議をテーマとして、先日、故郷の熊本県で市民の皆さんに講演をさせてもらいました。
当日は、
1,病気と身体の機能
老衰などの「ゆっくり死」、心疾患などの「ぽっくり死」、それぞれの身体機能の変化
2,人生会議とは
リビング・ウイルと人生会議の違いなど
3,人生会議の進め方
「人生会議は義務ではない」「考えが変わってもよい」という大前提のもと、まず自分で考え、次いで自分のことをよく理解してくれる人を選ぶなど人生会議の実際のすすめ方、また最期を迎える場所として病院と自宅それぞれのメリット・デメリットなど
の3つのテーマに沿って講話。
私の話が、当日参加いただいた皆さんにとって、人生会議を知るきっかけとなったり、実際に取り組むうえでの参考となったようでしたら幸いです。