講演会 – 2秒・3秒で気づく熱中症のサイン

ゴールデンウィークからスタートした今月。「風薫る五月」とも称され、ウォーキングやガーデニングといった屋外での活動にもってこいの時季ですが、早くも真夏日、また場所によっては猛暑日を記録した日も……。そんな暑さの到来とともに注意をしたいのが「熱中症」です。

高温多湿な環境の中で、体温調節機能が上手く働かなくなり、体内に熱がこもってさまざまな症状が現れる熱中症。その要因、そして予備軍とされているものに「脱水状態」が挙げられます。私たちの身体(成人)の60%は水分で構成されており、暑さなどを原因として水分が失われてバランスが崩れると、脱水状態に至ります。

手の甲「2秒」と爪「3秒」の脱水チェック
そんな脱水状態を自分で簡単にセルフチェックする方法が2つあります。

1つ目は、手の甲の皮膚をつまみ上げるチェック(スライド①)。軽くつまみ上げて放し、もとの状態に戻るまでに「2秒以上」かかるようであれば、脱水状態の可能性があります。本来、皮膚は弾力性があるのですが、水分量が不足するとその弾力性が失われ、元に戻るのに時間がかかってしまうのです。

スライド①

2つ目は、親指の爪を押す方法(スライド②)。親指の爪を逆の指でつまんで離したとき、つままれて白くなった爪の色が元のピンク色に戻るまでに「3秒以上」かかる場合には、脱水の疑いがあります。指先には細い血管が張り巡らされており、身体の水分が不足し血流が悪くなると、ピンク色に戻りにくくなります。

親指の爪を押す熱中症のサイン(脱水状態)チェック

健康講座で参加者の皆さんとともに体験
この2つのチェック方法を、先日、市民の方々が参加された健康講座で取り上げ、実際に一緒に体験。「2秒」「3秒」と分かりやすく、「少し変だな」と感じたときにすぐに活用できることを皆さんに実感していただきました。

講座では、セルフチェックを含む熱中症対策に加え、日々の健康の土台となる「睡眠の質改善」や、納得のいく医療を医療者と共に進めるための「受診術」についてもお話ししました。参加してくださった皆さんが、自分自身の身体を「整え、守る」ことの大切さと向き合い、健やかで活動的な日々を過ごしていただけましたら幸いです。