講演会 – 人生会議 自分の価値観を医療・介護へと繋ぐ
あなたが、
これまで大切にしてきたものは何ですか?
これからも大切にしていきたいものは何ですか?
これから新たに取り組んだり経験したいことは何ですか?
この質問は、私が講師を務めた”あるテーマの講演会”で、参加して下さった皆さんにワークシートを通じてご自身に問いかけていただいたものです。何をテーマにした講演会だと思いますか?
正解はタイトルにもある「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」。
人生の最終段階で自分らしく生きるために、医療や介護についてあらかじめ考え、家族などの大切な人や医療・介護従事者と話し合う取り組みです。
「冒頭の質問、人生会議と関係がなさそうだけれど……」、そう感じた方もいるのではないでしょうか。
確かに、一見関係がなさそうに映るかもしれません。しかし、医療や介護について考える前に、まず向かい合ってほしいもの、それはこの3つの質問が明らかにしてくれる「日常の延長線上にあるもの」、言い換えるならば「自分の価値観」です。
70.3%の現実に備え、選択の土台となる「価値観」を整理する
なぜ、価値観を明確にすることが重要なのでしょうか。それは、病気やケガなどで命の危機に直面した際、医療やケアを自分で決めることができなかった、あるいは自分の希望を身近な人に伝えることができなかった人の割合が70.3%にも及ぶからです(アメリカの研究より)。
あらかじめ自分の価値観を整理しておくと、「どんな処置を望むか」「どこで、どのように過ごしたいか」など、具体的な医療や介護に関する希望が、よりはっきりと見えてくるようになり、自分らしい最期を迎えることができる可能性が高くなります。
また、ご家族をはじめとする周囲の人がご本人の価値観や具体的な希望を共有できれば、それらを尊重することができるとともに、医療・介護の専門家は、その想いを実現するための治療やケアへと反映させることができます。
こうした理由から、冒頭の質問を含むワークに参加者の皆さんにじっくりと取り組んでもらう時間を設けました。講演会に参加して下さった皆さんが、それぞれの価値観と向き合うことの大切さ、そして最期まで自分らしく生きるための対話である人生会議がどんなものなのかについて理解を深めていただく機会となっていましたら幸いです。

(当日の講演内容の構成)

