結核予防週間

毎年9/24~30は、厚生労働省が定める「結核予防週間」です。

結核は結核菌によって引き起こされる感染症で、WHO(世界保健機関)によると、2021年に世界で罹患した人は1060万人。命を落とした人は160万人を数えました。結核を含む感染症の中では、新型コロナウイルス感染症に次いで亡くなる人が多い状況にあります。

日本国内に目を移すと、2022年に10,235人が新たに感染するなど、年間1万人以上が感染し、1,600人以上が亡くなっています。「国民病」といわれた時代と比較すると、感染者数、死亡者数ともに大きく減少しましたが、今もなお主要な感染症の一つと言えます。

結核菌イメージ

(結核菌イメージ)

感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は一般的に半年~2年と、これでも十分に長いのですが、中には数十年の場合もあり、若い時に感染し、年を重ね免疫力が下がった段階で発症する人も。そのようなことも一因となって、現在の患者さんは65歳以上の高齢者が約7割を占めています。

初期の症状は、咳、痰、微熱、体のだるさなど、特徴的なものはなく、知らないうちに症状が進行してしまうケースも少なくありません。既述の症状が2週間以上続く場合には、早目に医療機関を受診することが求められます。

結核は決して過去のものではありません。5月に5類へと移行したものの依然感染する人が多い新型コロナウイルス感染症、9月にもかかわらず東京都はじめ9都県で流行注意報が発令されたインフルエンザなどに加え、注意を払う必要がある感染症の一つであることを、頭の片隅に入れておくようにしましょう。

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