生涯学習の講師
先日、地域で生涯学習に励んでいる皆さんに「自分と大切な人の“最期”に向き合うこと」をテーマとして、講話をさせてもらいました。
今回の講話の主な内容は、
〇 死の疑似体験ワーク
〇 人生会議
〇 グリーフケア
の3つ。
死の疑似体験ワークは、紙上で自分自身の死を疑似体験する参加型の取り組みです。まず、自分にとって①形のある大切なもの、②大切な活動、③大切な人、④形のない大切なもの、それぞれ3個ずつ合計12個を一人ひとりが考えたうえで、12枚の紙片に1個ずつ記載。
そして、私が朗読する闘病記の主人公に自分自身を重ね合わせ、病状の進行に沿って12個の大切なものを1個ずつ“手放す”作業を行ってもらいました。参加者の皆さんは、このワークを通して、自分にとって真に大切なものが何であるか、今やこれからをどのように生き、そして最期にどう備えるかなどについて考えを深める時間を持ちました。
また、もしもの時に備える「人生会議」は、進め方の手順に加え、選択を迫られる胃ろうなどの医療措置の具体例を、大切な人との別れなどを原因とする悲嘆(グリーフ)を癒す「グリーフケア」は、“自分を許す”など悲嘆と向き合うための7つのポイントなどを学んでもらいました。
今回の講話内容は、日常生活の中で考える機会があまりない参加者の方も多かったと思いますが、一つのきっかけとなったようでしたら幸いです。