講演会 サルコペニア

先日、”最期の瞬間を迎えるまで健やかに生きる”と題して、講演会でお話をさせてもらいました。

前半は、 健康上の問題で日々の生活に制限が生じないよう「健康寿命」を延ばす秘訣を、また後半は、いのちにかかわる病気やケガをしたときに備える「人生会議」の進め方をそれぞれ講話。和やかな雰囲気の中、参加者の皆さんは耳を傾けてくれました。そんな講演の中で取り上げたものの一つが「サルコペニア」です。

サルコペニアは「高齢期に見られる筋肉量の減少、および筋力もしくは身体機能の低下した状態」と定義され、疾患の一つに数えられます。サルコペニアになると、立ち上がりや歩行などの日常的な動作に影響があらわれ、転倒や骨折、介護が必要となるリスクが高まる恐れが……。

自分がサルコペニアなのか気になる人にお勧めなのが、簡易的なチェック方法である「指輪っかテスト」です。

指輪っかテスト

  1.  椅子に膝が直角になるようにして、前かがみに座る。
  2. 利き足ではない足(わからなければどちらの足でもOK)の一番太い部分を、親指と人差し指で作った「指輪っか」で測定。

サルコペニア2 

指輪っかテストで隙間ができた人は、サルコペニアの可能性があるため、専門的な診療を行うサルコペニア外来、あるいは整形外科やかかりつけ医などの受診を検討することをお勧めします。また、隙間のできなかった人含め、サルコペニアの予防には「食事」と「運動」が重要となります。筋肉量を維持増加させるために、筋肉の材料となるたんぱく質(肉、魚、大豆など)はじめバランスの良い食事を、更に日々の中で気軽にできるスクワット含め筋肉を鍛える運動をそれぞれ心掛けるようにしましょう。

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