8030運動

皆さんは「8030運動」をご存知でしょうか?
 
「80歳になっても自分の歯を保とうという運動だっけ?」という人もいるかもしれませんが、そちらは20本以上保つことを目標とする「8020運動」となります。
 
「8030運動」の正確な名称は「聴こえ8030運動」。80歳で30dB(デジベル)の聴力を保つことを目標として、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が2024年9月にスタートさせました。
 
耳が聞こえにくくなる難聴になると、会話の聞き取りずらさや聞き間違い、車のクラクションなどに対する危険察知能力の低下など、日々の生活に支障が生じるように……。また、世界五大医学雑誌の一つに数えられるランセットの委員会が、 認知症の発症リスクで修正可能な14項目45%のうち、高LDLコレステロール血症と難聴が最大の7%であると昨年報告するなど、近年、難聴と認知症の関連も明らかになっています。
 
ささやき声が聞こえるぐらいの聴力30dBを、補聴器を着けた状態含め80歳で保つべく、聴こえ8030運動のホームページでは、聴力検査の重要性や補聴器に精通する補聴器相談医の紹介、現在の聴こえの状態を確認できるセルフチェックなど、さまざまな情報やコンテンツを提供しています。
 
8030運動
 
聴力は30~40代から少しずつ低下することが知られており、気が付かないうちに難聴になる人も多い状況にあります。皆さんも、日頃から自分の聴こえの状態を気に掛けてもらえればと願っています。
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