新入社員研修会 心身の健康

先日、この4月に企業の新入社員となった人たちを対象とした研修会で、講師を務めさせてもらいました。

当日は、自分自身や周囲の人が心身ともに健康な状態で働くために、業務中に注意をしたいこと、また社会に出て間もない時期だからこそ知っておきたいことなどを、3つのテーマから講話。具体的には、

1,感染症と衛生害虫

過去最多の患者数となった2023年を上回るペースで増えている「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の感染経路と予防策、刺されると激しいかゆみや発赤に襲われる「トコジラミ」の生息場所や出張先での注意点など。

2,食中毒と熱中症

腸管出血性大腸菌等の細菌、ノロウイルスをはじめとするウイルスなどを原因として1年を通し発生する「食中毒」の予防原則、これからの季節に要注意となる「熱中症」の具体的な症状や応急処置方法など。

3,メンタルヘルス

イライラや不眠といった心身が発するサインに気付いて、自分自身、あるいは同僚や専門家などの力を借りてストレスに対処することの重要性、若い世代の働く人に多いこころの病の特徴など。

メンタルヘルス

シンクタンクの公益財団法人日本生産性本部が実施する、企業の人事担当者を対象とした従業員のメンタルヘルスに関する調査において、こころの病が最も多い年齢層が10~20代とする回答が昨年過去最多を記録。そのような状況を踏まえ、メンタルヘルスでは、不安や緊張に対処するための呼吸法を実際に体験してもらう時間も取り入れました。

熱心に耳を傾けてくれたり、メモを取ってくれた研修会の参加者の皆さんにこの場を借りて感謝するとともに、仕事に前向きに取り組みつつ、自分や周囲の人の心身の健康も大切にしてほしい、そう願っております。