立教セカンドステージ大学

皆さんは「大学で学ぶ人」というとどんな年齢の人をイメージしますか? きっと「20歳前後の人」を思い浮かべる方が多いと思います。

社会人に広く門戸を開くべく「社会人入試」を行う大学がここ十数年の間に増加しました。しかし一度社会に出た後に大学で学ぶことがごく日常的な欧米諸国と比較すると、我が国では「大学で学ぶ人=若者」との印象が強い感があります。

そうしたなか受験資格を「50歳以上」に限定したユニークな教育機関が存在します。「立教セカンドステージ大学」です。

立教セカンドステージ大学は社会でさまざまな経験を積んできた人に、「学び直し」と「再チャレンジ」の機会を提供すべく2008年に開講されました。これからの人生を歩むうえで必要とされる教養や知識を深める専門講義に加え、全学生に履修が義務付けられるゼミナール、子供や孫の世代の学生と机を並べる全学共通の講義など、学びの意欲を刺激するカリキュラム構成がなされています。

そのような立教セカンドステージ大学において、堀は2009年から講師として教壇に立たせていただいており、本年度は昨日が最終講義となりました。

昨年9月にスタートした本講義では、健康や医療そして死生学の視点から、最期を迎えるその瞬間まで如何に自分らしく生きるかについて、受講生に学びを深めてもらいました。

他大学で教壇に立つ際含め、堀は受講生との間に「インタラクティブな知の交流」が生まれるような講義展開に努めています。立教セカンドステージ大学の受講生は、20歳前後の学生を凌駕すると言っても過言ではない学びへの意欲と熱意を保持しており、毎回の講義は非常に白熱したものとなったようです。

超高齢社会を迎えた今日、立教セカンドステージ大学のような教育機関の存在意義は、ますますその重要性を増していくことが予想されます。1人の教育者としてよりよい学びの場を提供できるよう、堀は今後も教育活動に力を注ぎ続けます。

教室での一コマ

堀からのメッセージ

立教セカンドステージ大学の講義は、講師である私が豊かな人生経験を積まれてきた受講生の皆さんから、大きな刺激や新たな知を貰う機会も少なくありません。

受講生の皆さんがこれからの人生をより良く生きるために、そして少し広い視点で共により良い社会を醸成するために、私の講義で学んだことを何かしらのヒントとして活かしていただけたら幸いです。受講生の皆さん、本年度の講義お疲れさまでした!

堀 エリカ