ペットボトル症候群

先日7/26の東北北部を最後に、今年の梅雨は全ての地域で明けました。多くの地域で記録的な早さでの梅雨明けとなるとともに、厳しい暑さが到来。そうした暑さの中で、一時の安らぎを与えてくれたり、熱中症の予防にも役立ってくれたりするものが、冷たい飲み物です。

ソフトドリンクケトーシス(ペットボトル症候群)

ミネラルウォーター、麦茶、果汁飲料など、さまざまな種類の飲み物がありますが、糖分の多く含まれたものを飲みすぎると、「ソフトドリンクケトーシス」、通称「ペットボトル症候群」が引き起こされる恐れがあるので注意が必要です。

糖分を含む飲み物が体の中に入ると、血液内のブドウ糖の濃度である血糖値が上昇。血糖値が上昇すると喉が渇きますが、ここで再び糖分を含む飲み物を飲むと、”喉が渇く⇒ 糖分を含む飲み物を飲む”というループが続く形になります。その結果、日常的に多くの糖分を摂取し、血糖値を下げる役割を担うすい臓での対処が困難になると、著しい高血糖の状態、すなわち急性の糖尿病症状である「ソフトドリンクケトーシス(ペットボトル症候群)」が引き起こされます。症状としては、喉の渇き、多尿、倦怠感などが代表的なものとして挙げられますが、重い場合には、意識が朦朧としたり、昏睡状態に至ることも……。

暑さで疲れた時などは、甘い炭酸飲料や清涼飲料水が恋しくなる人もいるかと思いますが、糖分が入っていないミネラルウォーターやお茶なども選択肢に入れ、糖分の摂りすぎには注意するようにしましょう。

明日から始まる8月、水分を上手に摂って乗り切りたいものです。