講演会 – 健康な時も病の時も。自分らしいウェルビーイング
メディアや企業をはじめとする各種組織でも注目されている「ウェルビーイング」。意外に思われるかもしれませんが、実は現在、統一された定義は存在しません。
多くの研究では、身体的・心理的な側面に加え、人や社会との繋がり、経済的な側面など、複数の要素がバランス良く保たれている状態が大切であると報告されています。
身体的・心理的な側面については、日々の食事や運動などで整えることが大切ですが、私はもう一歩踏み込んで考えています。「今、病気と向き合っている、あるいは将来病気になったとしても、自分らしいウェルビーイングは実現できる」ということです。
そして、その鍵を握るのが「医療を上手に受けること」です。
たとえば「症状の伝え方」。腹部が痛むときに、
・「お腹が痛い」と言うだけでなく、痛む箇所を具体的に指し示す
・痛みの種類を「ガンガン」「チクチク」「ヒリヒリ」といったオノマトペで表現する
といったちょっとした工夫が、医療従事者への的確な情報伝達、ひいては結果としてより良い状態の実現へと繋がっていきます。

そんな受診のコツや睡眠をはじめとする普段の生活習慣など、「日常と医療の両面」からウェルビーイングを実現するためのヒントについて、先日、ある企業様の講演会にてお話しをさせていただきました。
熱心に耳を傾けてくださった参加者の皆さんにとって、今回の講話が、自分らしいウェルビーイングを実現するための一助となりましたら幸いです。

