認知症月間

来月9月は「認知症月間」 です。
 
国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)は、毎年9月を「世界アルツハイマー月間」とし、さまざまな啓蒙活動を行っています。日本では、今年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、9月を「認知症月間」と定めました。
 
厚生労働省が5月に公表した推計調査によると、2040年に65歳以上の認知症患者さんは約584万人にのぼるとされています。802万人と推計されていた9年前の調査を3割弱下回ったものの、高齢者の約7人に1人が認知症に罹患する状況にあります。
 
慢性硬膜下血腫などの病気を原因とする治癒の可能性がある認知症はもちろん、治癒が困難なアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症なども、症状の進行を緩やかなものとするうえで、認知症の兆候に早期に気づくことが大切になります。
 
加齢と認知症の「物忘れ」の違い
 
患者さん本人が異変を自覚するケースに加え、ご家族などの周囲の人が気付くケースも少なくありません。認知症は、誰もが直接間接に対峙する可能性があることから、認知症月間を一つのきっかけとして、 関心と理解を深めたいものです。