Ai学術シンポジウムに参加しました

去る7月1日、日本医師会館大講堂にて開催された「平成24年度Ai学術シンポジウム~児童虐待の見逃し防止に果たすAiの役割~」に堀は参加しました。

皆さんは「Ai」という言葉を耳にしたり目にしたことがありますか?

「Autopsy=検死」と「imaging=画像診断」の二つの言葉を組み合わせた造語の省略形で、「死亡時画像診断」を意味します。

堀は病院勤務時代、ER(救急救命室)に所属していた経験があり、その当時から児童虐待に問題意識を持ち続けています。そうしたこともあって、今回この学術シンポジウムに参加しました。

虐待は閉鎖された環境で行われることが多いため、その事実が明らかになったときには幼いいのちが既に消えた状態で、医療機関に搬送されるケースも少なくありません。

児童とりわけ幼児の虐待は、専門的知識を持つ医療者でも視診のみでは見抜くことが困難な場合があり、Aiによる診断は大きな役割を担っています。

堀はこのシンポジウムに参加し、Aiの重要性を再認識するとともに、医療機関で虐待が発見されたケースにおいてどのような家族背景が多いかを発表した演題発表などは、新たな視点を得るうえで大変参考になったようです。

資料表紙

堀からのメッセージ

私たち医療者は、虐待の被害者が医療機関に搬送され初めて虐待の事実を知ります。残念ながら、その時には手遅れであることも少なくありません。

ご近所、地域、社会が子供のSOSをキャッチする環境が整えば、大切ないのちを守ることに繋がります。私自身含め一人ひとりが、他人事と思わずに周囲の人たちに関心を持つ必要があります。

堀 エリカ