大学でのゲスト講師
皆さんは「生命倫理」「医療倫理」というと、どんなイメージを持ちますか?
「元気な自分には縁遠いもの」「医師や看護師など医療現場で働いている人だけに関係あるもの」、そんな印象を持つ人も少なくないかもしれません。
確かに双方ともに、毎日を健やかに過ごしてる人にとって、あるいは医療に携わる医療者や研究者以外の人にとって、改めて考える機会を持つことはあまりないでしょう。しかし、自分自身はもちろん、大切な家族や友人が病気になったり、死と向かい合う際には、否が応でも向き合う必要があるものと言えます。言い換えるならば、死亡率が100%の今日において、すべての人にとって決して無縁のものではないのです。
そんな「生命倫理」「医療倫理」について、学生達に考えてもらう機会を、先日ゲスト講師を務めた大学の講義で作りました。学生達は文系専攻であり、医療を専門に学んでいるわけではありませんが、自分の考えを発表したり、コメントカードに書き込んでくれました。
学生達にとって、医療者である私の講義が、生命倫理や医療倫理に興味を持つきっかけにしてもらえたら嬉しい限りです。
堀 エリカ