患者さんの本音 ~社内ミーティングにて~
堀が代表を務める医療コーディネータージャパンには、患者さんやそのご家族から「病院をどのように選択すればよいのかわらかない」「1人で受診するのは不安なので診察に同席ほしい」などの、医療に関するさまざまな相談や依頼が寄せられます。
そのような声に私たちは、お一人おひとりの状態や環境に合ったサポートを検討し提供しています。密にコミュニケーションを取る機会が多いことも手伝い、患者さんやご家族の中には、今日の医療に対する「本音」を率直に話してくれる方も少なくありません。
先日、社内で医療相談に関するミーティングを行った際、ある患者さんの声が提起されました。それは、「自分以外の患者はじめ『他者の目への配慮』を病院や医療者はもっと心掛けてほしい」というもの。
具体的な内容はここでは伏せますが、その患者さんは待合室で異性の患者さんの目がとても気になったそうです。
患者さんが向かい合う『病』は、他者そして時には身近な存在である家族にさえ知られたくないと願うケースも少なくありません。そのような患者さんの気持ちを尊重する環境や接遇を、私たち含め医療に携わる全ての人は今一度認識する必要があることを、この患者さんの声が教えてくれているような気がしました。
患者さんやご家族の貴重な声をより良い医療の実現に活かすべく、堀は医療者はじめキュアやケアに携わる人向けのセミナーなどにおいて、これからも積極的に情報発信して参ります。
堀からのメッセージ
病と向かい合うことには大変なエネルギーを要します。そのような状況の中、医療者や医療機関の配慮不足を原因として、患者さんに余計な気遣いや不快な思いをさせてしまうことは決して望ましいとは言えません。
「すぐにできること」「すぐにはできないこと」がそれぞれありますが、まずは接遇はじめ前者を改善するよう心掛けることが望まれます。
堀 エリカ