熱中症

明後日6月1日、改正労働安全衛生規則が施行され、重篤化を防ぐための手順はじめ、 職場での熱中症対策が企業に義務付けられます。

総務省の調査によると、今月19~25日の1週間に熱中症を原因として救急搬送された人は、全国で1,077人を数えました。対策義務化が象徴的ですが、まだ夏を迎える前であるものの、 個人一人ひとりに加え、社会全体としても熱中症に注意を払う必要がある状況と言えます。

そうした中、エアコンの適時使用、水分の小まめな補給、帽子や日傘の利活用などの予防策を心掛けることはもちろん、万が一に備え、熱中症の症状や対処法について予め把握しておくことも大切になります。

熱中症 軽度の症状

上記のような熱中症と疑われる症状が自分や周囲の人に現れたら、

  1. 涼しい場所に移動(エアコンの効いた部屋、風通しの良い日陰など)
  2. 体を冷やす(氷嚢、タオルでくるんだ保冷剤や冷えたペットボトルなど)
  3. 水分・塩分の補給(スポーツドリンクや経口補水液など)

が基本的な対処法となります。

「2」の体を冷やす際の具体的な場所としては、体の表面近くに太い血管がある以下の3箇所などが効果的とされています。

熱中症 冷やす場所

なお、症状が進むと、以下のような症状が現れ、更に進行すると、意識障害や痙攣などが起こり、場合によっては死に至ることもあります。自力で水分を補給できなかったり、応答が不明瞭な場合には、すぐに救急車を呼んでください。

熱中症 中度の症状

誰しもが熱中症と向き合うことが求められる今日、予防に取り組むとともに、もしもの時にもしっかりと対処できるようにしましょう。