講演 安全衛生大会
働く人たちの安全と健康を守る取り組みの一つである「安全衛生大会」
先日、設備工事を主要事業としている会社の当該大会で講師を務めさせてもらいました。
当日は、夏場はO157をはじめとする細菌性のものに特に注意が必要となる「食中毒」、企業に対策を講じることが先月義務化された「熱中症」、健康を保つために欠くことができない「睡眠」などをテーマとして講話。また、もしもの時に落ち着いて行動できるよう、止血方法などの「応急措置」、心臓マッサージとAEDによる「心肺蘇生」についても解説しました。
痙攣を起こし血液を全身に送ることができなくなった心臓に、電気ショックを与え、正常な状態に戻す機器である「AED」。2023年12月末現在、その設置数は全国で推定約69万台とされ、使用が必要とされる際には、迷わず使うことが求められます。
AEDは電源スイッチを入れる、もしくはふたを開け自動的に電源が入ると、音声によるガイダンスが流れます。今回の安全衛生大会では、そのような音声ガイダンスや操作方法が実機と同じ訓練機と人形を用い、講師である私が心臓マッサージを含む心肺蘇生のデモンストレーションを実施。その後、参加者の方にも実際に体験してもらいました。
(当日使用したAED訓練機・人形)
訓練機含めAEDを実際に使ったり、使用の様子を目にする機会はあまりないため、使うことに躊躇いを感じる人もいるかもしれませんが、音声ガイダンスがしっかりと指示をしてくれます。今回の安全衛生大会が、AEDへの理解を深め、必要とされる際に迷わず使うことができるきっかけとなったようでしたら幸いです。