講演・セミナー詳細

救急・ICU・看取りの現場で、患者さんやご家族の意思や希望に寄り添い続けた看護師・医療コーディネーターとしての経験をもとに、人生会議(ACP)の必要性と実践方法を、現場の具体例と体験を交えてわかりやすく伝える講演・セミナーです。

参加者の皆さんは、自分や家族の将来の医療・ケアの選択を整理できるだけでなく、ご希望に応じて「価値観棚卸しワーク」や「死の疑似体験ワーク」といった体験型プログラムに取り組むことで、人生会議を自分ごととして考え始めるきっかけや意義を体感できます。

また、自治体・企業・団体などのご担当者も、参加者の方が自分らしい判断や意思伝達の準備を体験的に学べる内容は、満足度が高く、学びの深い時間として評価されやすいため、導入価値の高さを直感的に理解できます。

こんなことが学べます

人生会議の始め方とコツを知る

人生会議で何を話すべきか整理し、家族や大切な人と話すためのきっかけをつかめます。

医療選択のリアルが具体的にわかる

「胃ろう」「人工呼吸器」などの実情を知り、将来の選択の参考とすることができます。

価値観に気づく体験型プログラム

ご希望により、価値観棚卸しワークや死の疑似体験ワークを通じ、自分にとって大切なものを見つめ直せます。

構成例

「人生会議の誤解をほどき、医療選択の現実を理解し、“自分らしさ”にもとづく選択を考える」──
講話と体験ワークを組み合わせた、実践的で“はじめの一歩”が踏み出しやすい人生会議・ACPプログラムです。

詳細はこちら
① 人生会議を始めるステップとポイント
「何を話せばいいか」を整理し、家族や大切な人と話す糸口をつかめます。

■ 人生会議の誤解と正しい理解
「話題にしにくいもの」ではなく、“価値観を共有する前向きな対話”という本来の姿を解説します。

■ 「いつ始めるのか?」の最適なタイミング
取り組みやすい場面の一例として
・家族や大切な人と落ち着いて話せるとき
・人生の節目や将来を考える機会があったとき
・医療や介護について考える出来事があったとき

■ 人生会議を4つのテーマで整理
価値観/医療・介護の希望や方針/代理意思決定者/共有の仕方

■ 家族や大切な人に切り出す“最初のひと言”
「最近、人生会議を知ったんだ。一度、私の考えを話してみたいと思ってね」など

■ 話を嫌がられたときの別の伝え方
・「価値観」などテーマを絞る
・手紙で伝える
・医療者など第三者を交えて話す
② 医療選択の現実と意思決定の流れ
延命治療をはじめとする医療の現実を理解し、自分なりに整理できるようになります。

■ 具体的な医療選択
胃ろう・人工呼吸器・心臓マッサージなどの現実とよくある誤解の整理

■ 家族や大切な人が迷うポイント
判断に迷いやすい局面の具体例と意思決定プロセスの提示

■ 病院・在宅・施設の違いがわかる
それぞれどのような医療・介護が受けられるのか比較のうえ、特長を把握

■ 本人らしさを基準にした判断
「延命か否か」だけでなく、本人の価値観や生活の質を考慮した判断の視点
価値観に気づく参加型ワーク
主催者様のご希望に応じて、任意参加の“価値観ワーク”を実施。
参加者の皆さんの負担や心理的負荷に配慮し、安全に設計した「価値観棚卸し」や「死の疑似体験」などのワークを体験いただけます。


■ 安全設計のワーク
ワークを実施する場合でも、参加は自由で、途中での離脱も可能。参加者の皆さんそれぞれのペースに合わせ、自主性と心理的安全性の重視

■ 価値観整理シート
現在の生きがい・楽しみ/これからも大切にしたいこと/これから経験したいことを書き出す棚卸し

■ 死の疑似体験ワーク
負荷を調整した疑似体験による価値観の揺れと気づき

対象

  • 市民の皆さん
    自分らしい人生の選択や医療・介護の意思決定に関心がある方(特にシニア層や家族の意思決定に関わる世代)
  • 企業・団体、教育機関の研修
    自治体の職員、企業の社員、教育機関の教職員・学生など、人生会議(ACP)への理解を深めたい方

講師紹介

堀 エリカ

ほり えりか

看護師・救急救命士 ・医療コーディネーター

プロフィール

看護師として、首都圏の公立・大学・民間の各病院(脳神経外科/内科・外科/ICU/ER/精神科)に十数年勤務。
看取りを含む医療現場で、多くの患者さん・ご家族の意思決定に寄り添ってきた経験を持つ。

イギリス留学(心理学専攻)を経て医療コーディネーターとして独立し、「医療相談サポート」を通じて患者さん・ご家族の支援に従事。

これらの経験を基盤に、人生会議(ACP)、死の疑似体験ワーク、グリーフケアなど、人生の最終段階に関わるテーマを、現場視点でわかりやすく伝える講話を各地で行っている。

堀エリカ
著書:
おだやかで幸せな死
を迎えるための23の方法(2012年)
臨床現場の経験と患者さん・ご家族支援の実践をもとに執筆。現在の人生会議講話の原点となっている価値観をまとめた一冊です。
おだやかで幸せな死を迎えるための23の方法

お気軽にご相談ください

  • 主催者様のご意向や開催目的を丁寧に伺い、参加者の皆さんが日常で活かせる知識や気づきを“お土産”として持ち帰れる講演・セミナーを設計いたしております。
  • 任意参加のワーク形式を取り入れ、人生会議(ACP)や自己への理解を深める体験型プログラムとしての構成も可能です。
  • 自治体・企業・教育機関など主催者様の目的に応じて、柔軟に最適な構成で実施いたしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。